●発行者は語る

動物本はブームだ。で、この本。人気の動物ものとトイカメラものを合わせたような安直な本、というみかけをしてお目見えだ。けれど、内容を見てちょうだい。この本が他のどの本とも違う事がわかってもらるだろう。


この本は、まわりの皆が、知らないうちに撮ってきた動物ものを集めたものだ。という意味で、全くもって力が抜けている。
ロシアや近所や千葉や、様々な場所で撮影された断片たち。という意味で、この本は旅の本でもある。
旅先で出会う動物たちは皆、寂しい。ひとりぼっちを代表してるからかなあ。この本は孤独についての本でもある。

この本は動物愛護の精神と全く関係がないし、雨後のたけのこのように出版されるトイカメラのハウツー本とも、かわいいを追いかける外国主義の雑貨本でもない。かわいい顔をしているが、手のひらからこぼれている水をすくい取ろうとする「高貴な」本であることには変わりない、と自負している。

一人でも多くの人に手にとって欲しい。

大森秀樹(PowerShovel)